医師の転職先としての選択肢は常勤だけではありません。常勤に大きなメリットを感じる人も多いかもしれませんが、非常勤にもそれを選ぶ価値は大いにあるので、冷静に慎重にそれぞれの利点・欠点を見極めながら選択肢をできるだけ広げていってもらいたいものです。

非常勤の様々なメリット

非常勤での勤務は、まず、非常に自由度が高いことが挙げられます。週に1日や2日など少ない日数で働くことも可能であり、半日や1コマでの勤務が可能な医療施設も少なくありません。当直やオンコールとも基本的には無縁となるため、プライベートの充実も図りやすいでしょう。
特に、家庭などがある医師にとって、この恩恵はとても大きなものとなるはずです。子育て中の女性医師は、自分の時間も確保しやすいため、働きながら子育てにも集中することができるというメリットを感じることができるでしょう。

いくつもの医療施設で働くという自由も手に入れることが可能。これによって症例数を増やしたり、各医療施設の情報を獲得し、今後のキャリアに活かしていくことにも役立ちます。特に将来独立しようと考えている医師にとっては、これも有意義な選択となるのではないでしょうか。
医療施設によって当然のことながら診療への向き合い方、患者の特徴、専門性などが異なってきます。非常勤であれば、それらを余すことなく体験できるため、スキル向上にも寄与するでしょう。

転職中の医師の中には、なかなか転職先が決まらずに焦っている人もいます。非常勤という選択をすればブランクを埋めることができ、転職中の医師であってもスキルを鈍らせずに常勤で受け入れてくれる医療施設を探し続けることができるのです。
これもキャリアに空白を作らないために重要な選択となるでしょう。

非常勤で注意すべきデメリット

非常勤のデメリットを挙げるとすれば、福利厚生や社会保険の部分で常勤と比べて不利になることが多く、このあたりを自分自身でケアしなければならなくなる点が考えられます。
また、常に同じ医師や看護師、その他職員などと働くわけではないため、人間関係を作るのに苦労したり、意思の疎通が図りにくく、それが診療に影響を与えるという点も懸念はされるでしょう。

ただ、そのようなデメリットがあったとしても、非常勤にはメリットも多々あるため、早いうちに選択肢から除外するのはあまり賢いやり方ではありません。転職中の医師はあまり色眼鏡で見ずにあらゆる可能性を考え、その中から適切なものを選んでいくべきです。
多様な可能性や多くの情報は求人サービスやキャリアコンサルタントの協力なども得ながら見出していくといいでしょう。
自分にとってどのような働き方がスキルを向上させ、キャリアにもいい影響を与えるのかが見えやすくなるはずです。

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